物流ニュース 11月2009年

25/11/09 検疫検査費用の補助金は継続も、輸出システムを刷新−豪連邦政府
25/11/09 郵便小包で到着した偽造ティファニー宝石を押収 − パース税関
25/11/09 9月のオーストラリアの航空貨物量は輸出・輸入とも増加
25/11/09 メルボルン港の荷役業者を変更 − 自動車運搬WWL社
25/11/09 豪州で初めてのCargo 2000認証のグラハン会社となる − AaE
18/11/09 欧州と豪州間のコンテナー量の下げ幅が縮まる−欧州定期船事務組合
18/11/09 オーストラリアン・エア・エクスプレスの利益がこの数年減少傾向
18/11/09 20トンの海上コンテナーが盗まれる − アデレード
18/11/09 シドニーとメルボルンの貨物総代理店との契約を解消−エティハド航空
11/11/09 シドニーとメルボルンの貨物ターミナルで滞貨が発生−カンタス航空
11/11/09 パトリック社に新しいコンテナー・クレーン − フリーマントル港
11/11/09 停泊中の船の貨物コンテナーから硫酸が漏れ出す−メルボルン港
11/11/09 ドバイの貨物業者LDS社を買収 − トール
11/11/09 前年度の業績は好調も、今年度は要注意−NZフレイトウェイズ社
04/11/09 航空貨物のセキュリティーをより厳格に − 連邦政府
04/11/09 アメリカの貨物業者UTC Overseas社がオーストラリアに進出
04/11/09 8月のオーストラリアの国際航空貨物量は減少 − BITRE
04/11/09 航空貨物運賃カルテル容疑でタイ航空も告発 − 豪消費者委員会
04/11/09 ブリスベン空港でのタイ航空の貨物ハンドリングを受託−メンジーズ
04/11/09 メルボルン空港に最新式の冷蔵施設を開設 − DHL

                                                             

11月25日2009年 検疫検査費用の補助金は継続も、輸出システムを刷新−豪連邦政府

  連邦政府は、オーストラリアの検疫や農業輸出システムの刷新パッケージに同意した。 議会野党は9月に、検疫検査費用の40%の補助金の廃止や輸出システムの刷新を決めた政府案に反対した。 しかし、2ヶ月間におよぶ野党とグリーン党との協議で、連邦政府のトニー・バーク農相は、「検疫検査費用の40%の補助金は廃止せずに今後2年間は継続し、4,000万ドルをかける輸出システムの刷新は進めていく」と発表した。 そして、現在の諸料金を平均66%値上げすることや、新しい料金の導入は2011年から開始することになる。 
  前環境長官であったロジャー・ビール氏がオーストラリアの検疫体制の見直しを検討した報告書(The Beale Review )に基づき、この刷新パッケージ全体で、刷新費用や輸出システムの合理化にともうなう人員削減費用など総額1億2,700万ドルの費用がかかることになる。 (Source: ABC, 24/11/09 "Federal Government backs down on quarantine subsidy cuts")

11月25日2009年 郵便小包で到着した偽造ティファニー宝石を押収 − パース税関

  パースの税関職員は、市場価格1,000万ドル以上の偽造の宝石を押収した。 
  この偽造のティファニーの宝石は、4ヶ月間に8回に渡って郵便小包で中国から送られてきた。 合計ネックレス500個、ブレスレット600個、指輪170個が鉛によって梱包されていた。 ブレンダン・オコナー税関相は、今回の輸入業者はティファニー社から民事訴訟を起されることになると話した。 (Source: ABC, 20/11/09 "Customs seize fake Tiffany jewellery")

11月25日2009年 9月のオーストラリアの航空貨物量は輸出・輸入とも増加
  Maritrade社が発表した統計によると、メルボルンから記録的な食肉が空輸され、9月のオーストラリア全体の輸出航空貨物量(前年同月比10%増)の増加につながった。 
  9月にはオーストラリア全体で2万2,000トンの貨物が航空貨物として輸出された。 そのうち1万2,500トンは生鮮貨物で、特にメルボルンからの食肉が2,000トンを越えたのは初めてである。 一方、輸入航空貨物は2ヶ月連続で増加し回復の兆しが見えている。 機械、器具、衣料、高価値商品、緊急商品の増加が目立ち、3万1,000トンとなった。(Source: LLDCN, 23/11/09 "Aircargo exports, imports climb in September")
11月25日2009年 メルボルン港の荷役業者を変更 − 自動車運搬 WWL社
  自動車運搬のワレニウス・ウィルヘルムセン・ロジスティックス(WWL : Wallenius Wilhelmsen Logistics)は、メルボルン港での荷役業者をパトリック社からP&O Automotive and General Stevedoring (POAGS)に変更すると発表した。 
  同社は2000年から荷役作業の為に使用している
Webb DockからAppleton Dockに変更する。 パトリック社との契約は今年の末で切れ、新しい契約によるAppleton Dockの使用は1月7日から開始する。 
  同社のオセアニア地区コマーシャル & サプライ・チェーン・マネッジメント担当のマーク・ガスコット副社長は、「我々の船は以前Appleton Dockに停泊し使用していた。 それ以降Appleton Dockの施設・設備の改善が進み、我々の作業に適切であるとして、今回歴史的な変更となった。 なお、Appleton Dock周辺の道路インフラも完成しており、市内への高速道路に直結しており、荷主や輸送業者にとって配送や引取りが容易となった。 ドッグ内の施設・整備と周辺インフラの改善が、今回の変更の主な理由である。 これによって、2010年1月からオーストラリアの主要4港の荷役業者がすべてPOAGSとなり、全国的で一貫性のあるサービスが顧客に提供できる」と話した。 (Source: LLDCN, 23/11/09 "WWL drops Patrick for POAGS in Melbourne")
11月25日2009年 豪州で初めてのCargo 2000認証のグラハン会社となる − AaE
  航空貨物グランドハンドリング会社のオーストラリアン・エア・エクスプレス・インターナショナル(AaE : Australian air Express International)は、メッセージ基準に関しての品質や責任に対してCargo2000から認証を受けた。 同社は2006年からオーストラリアの航空貨物グランドハンドリング会社としては唯一Cargo2000に加盟しており、今回オーストラリアで初めてのCargo2000認証のグランドハンドリング会社となった。 (Source: Aircargo Asia-Pacific, 20/11/09 "Cargo2000 accredits AaE for messaging")
11月18日2009年 欧州と豪州間のコンテナー量の下げ幅が縮まる−欧州定期船事務組合
  欧州定期船事務組合(ELAA : European Liner Affairs Association)の最新の統計では、7−9月期のヨーロッパとオーストラリア間のコンテナー量は、前年と比べての下落幅が縮小したとしている。  しかし、まだコンテナー量が回復したのではなく、4−6月期では前年同期と比べて27%下落したサウスバウンドは、7−9月期では8%の下落に留まり10万4,941個(teu)となった。 ノースバウンドは、4−6月期では前年同期と比べて8%下落したが、7−9月期では下落幅が逆に増えて14%となり3万5,904個(teuとなった。 (Source: LLDCN, 16/11/09 "Australia-Europe box trade decline slows")
11月18日2009年 オーストラリアン・エア・エクスプレスの利益がこの数年減少傾向
  カンタス航空の貨物部門とオーストラリア・ポストとの合弁会社は、景気低迷により小包貨物の量が減少したとして、昨年度(2008-09年6月期)の損益がかろうじてトントンとなった。 
  両社の合弁会社のオーストラリアン・エア・エクスプレス(AAE)の昨年度の利益は、前年度(2007-08年)の1,762.5万ドルから減ってわずか11万9,000ドルとなり、前々年度(2006-07年)の3,020万ドルより大幅に減少した。 今回の利益の減少は、カンタス航空の前経営陣による大幅な収入増が期待されるとする貨物部門に焦点を当てる戦略に打撃を与えた。 カンタス航空は、近年アジアでの貨物マーケットの拡大を進めており、2003年にはオーストラリア・ポストとともに、7億5,000万ドルを投資して、陸上輸送貨物グループのスター・トラック・エクスプレス社を買収した。 
  AAEのウェイン・ダンCEOは、「1992年にAAEが設立されてから、この過去数年は最も厳しい事業環境であった。 世界的な金融危機とオーストラリアの景気低迷により、取扱量が減少した」と話した。 また、ダンCEOは、AAEがトール・ホールディングスに顧客を奪われているとする噂や、カンタス航空の航空機のリース料が非常に高いことも否定した。 AAEの昨年度の売り上げは5億6,500万ドルで、前年度は6億900万ドルであった。 
  AAEが使用している航空機は、4機のB737-300, 3機のBAe-146、さまざまな小型のターボプロップ機がある。 またドア・トゥ・ドアのパッケージ・サービス用にカンタス航空とジェットスター航空が運行する航空機のベリー・スペースも利用している。 2006年後半には従業員が1,242人となり、B727の貨物機から燃料効率がよいB737をカンタス航空からリースしている。 
  貨物関係者によると、AAEはトール・ホールディングスの航空貨物部門と激しい競争をしている。 またアデレード、シドニー、メルボルンからブリスベンへの貨物の獲得は困難で、トールによるトラック輸送サービスが優位になっていると指摘している。 (Source: SMH, 11/11/09 "Air-freight venture struggles")
11月18日2009年 20トンの海上コンテナーが盗まれる − アデレード

  警察は、アデレードで20フィートの海上コンテナーが盗まれたのはセミトレーラーを使った犯行であるとしている。 
  コンベアー・ベルト、ギャーボックス、アルミ屋根瓦金型などが入った全長7メートルの海上コンテナーが先週末アデレード北部のヤードから盗まれた。 警察の広報担当は、「セミトレーラーをこのコンテナーに横付けして、コンテナーをセミトレーラーに載せて盗んだようである」としている。 (Source: The Advertiser, 03/11/09 "Shipping container stolen from yard")

11月18日2009年 シドニーとメルボルンの貨物総代理店との契約を解消−エティハド航空

  M&C Cargonet社は、シドニーとメルボルンにおけるエティハド航空クリスタル貨物の総代理店契約を、2009年12月31日をもって解消する。 解消の理由は明らかにされていない。 
  今回のM&C Cargonet社との契約解消は、クイーンズランド州のエティハド航空クリスタル貨物の総代理店であるGSA Cargo Services社との契約には影響しない。 (Source: Aircargo Asia-Pacific, 10/11/09 "Etihad splits with M&C Cargonet")

11月11日2009年 シドニーとメルボルンの貨物ターミナルで滞貨が発生 − カンタス航空
  カンタス航空はシドニー空港とメルボルン空港の貨物ターミナルにおいて、異常に大量の貨物が滞留し、今日にはこれらにともなう処理の遅れは解消される見込みである。 
  同社の広報担当は、「ただもう、予想していた以上の貨物が到着した。 今週に入って貨物量が急増するような特別な貨物はない」と話した。 同社は11月3日に顧客に対して、滞貨を解消するために出来るだけのことをしていると説明をしている。 
  同社のターミナル・マネージャーのボブ・ルグトン氏は、「我々は現在の影響を最低限に抑えるために、スタッフを増やすなどして出来るだけのことをしている」と話した。 (Source: LLDCN, 05/11/09 "Qantas Freight caught by volume surge")
11月11日2009年 パトリック社に新しいコンテナー・クレーン − フリーマントル港
  半潜水型重量物運搬船”Happy Buccaneer”号は今日の午後には、パトリック社の新しいコンテナー・クレーンをフリーマントル港に届けることになる。 
  2006年に到着した Post Panamax型のコンテナー・クレーンほどは大きくないが、918トンあるこのクレーンは、”Happy Buccaneer”号がフリーマントルの内港に入ると地元の人々から注目されることになる。 ”Happy Buccaneer”号は午後2時30分に到着し、自身のクレーンを使ってこの新しいコンテナー・クレーンを埠頭に荷揚げする。 (Source: LLDCN, 10/11/09 "Patrick crane to be delivered to Fremantle today")
11月11日2009年 停泊中の船の貨物コンテナーから硫酸が漏れ出す−メルボルン港
  メルボルン港のパトリック社の貨物ターミナルに停泊していた船のコンテナーから硫酸が漏れ出した事故で、今朝メルボルンの消防隊は対応の体制を縮小した。 事故発生時にはターミナルの一部に避難勧告が出された。 
  消防隊の広報担当は、「硫酸が漏れ出したコンテナーとその他のコンテナーは”Ital Moderna”号(4300 teu)から取り降ろされ、船内の清掃作業は間もなく終わる。 ”Ital Moderna”号に搭載された20フィートのコンテナーから電池用の硫酸が漏れているとの従業員の通報で、消防隊が呼ばれた。 防護服を着用し、酸素ボンベを着けた消防隊員が1時間かかって有毒な硫酸の漏れを止め、中和作業を行なった。 船内に漏れ出した硫酸は100リットルで、今回の漏れの原因は、輸送中にコンテナー内で硫酸が入ったドラムが動いたことによるものである」と話した。 
  ER Shiffahrt社が保有しエバグリーン社がチャーターしているこの2008年に建造された”Ital Moderna”号は今日午後2時にメルボルン港を出港する予定である。 しかし、エバグリーン社のオーストラリアのエージェントは、「いつこの船が出港できるのかについては、ビクトリア州当局から返事がない」としている。 (Source: LLDCN, 09/11/09 "Acid spill contained on boxship in Melbourne")
11月11日2009年 ドバイの貨物業者LDS社を買収 − トール
  アラブ首長国連邦(UAE)の貨物業者Logistic Distribution Systems (LDS)社を買収したことにより、トールによる世界の貨物輸送ネットワークの拡大は続いている。 なお今回の買収価格は公表されていない。  
  ドバイに拠点を置くLDS社は、ドバイとジュベル・アリ・フリーゾーン(Jebel Ali Free Zone : アラブ首長国連邦を構成する一国、ドバイ首長国のジュベル・アリ地区に位置する経済特区)において、国際航空貨物や海上貨物の業務を行なっている。 また同社は小売業者や法人などへの輸出、輸入、積み替えなどのサービスをUAEを通して提供しており、ヨーロッパやアジアへの貿易で大量の貨物を扱っている。 
  トールのポール・リトル社長は、「中東、特に
アラブ首長国連邦はToll Global Forwarding (TGF)にとって主要な戦略的マーケットである。 LDS社の統合により現在の我々の中東における業務を強化することができ、我々の成長戦略と一致する。 ドバイとヨーロッパ・アジア間の輸送で高い品質のサービスをもつLDS社は、当社と統合することで大変魅力的なものになる。 TGFにとって、ヨーロッパとアジアの間の信頼できるハブとなる」と話した。 
  トール社によると、LDS社の年間の売り上げは5,000万ドルで、その内60%は航空貨物と海上貨物の輸送業務で、残りは通関とその他のロジスティック・サービスからなっている。 (Source: LLDCN, 09/11/09 "Toll acquires UAE freight forwarder ")
11月11日2009年 前年度の業績は好調も、今年度は要注意−NZフレイトウェイズ社
  ニュージーランドのエクスプレス・ロジスティックス企業フレイトウェイ社のウェイン・ボイド会長は、昨日の年次総会で、同社はなんとかオーストラリア・アジアの景気低迷を乗り切ったと語った。 
  同社の昨年度の税引き後の純利益が前年度より7%増えて3,460万NZドル(2,760万豪ドル)を計上し、ニュージーランドでの株価も10%上昇した。 しかし、同社のディーン・ブラスウェル社長は、今年度は厳しい年になるとし、「経済が回復に向かっているが、我々の観点からすると、まだもろく不安定である。 それにも拘らず、当社の前年度の結果は励みになる。 しかし、最近の景気回復傾向が持続せず、有機的に積極的な成長がなければ、我々のエクスプレス小包やビジネス・メールは短期的には前年度を割るようになる。 有機的な成長が加速されなければ、企業は経費削減を行い、ひいては我々の収入増加も達成されない」と話した。 (Source: LLDCN, 30/10/09 "Freightways cautious despite bullish result")
11月04日2009年 航空貨物のセキュリティーをより厳格に − 連邦政府
  連邦政府は、テロや犯罪行為の可能性の早期発見を強化するために、オーストラリアの航空保安法の改正を検討している。 
  アノソニー・アルバニーズ運輸・インフラ相は、「この改正法案(Aviation Transport Security Amendment (2009 Measures No.2) Bill 2009)によって、航空貨物のサプライ・チェーンを公正で、また戦略的な方法で厳しくすることが出来る。 そして、サプライ・チェーンの初期の段階で、より良いセキュリティー・チェックが可能となり、もし必要であれば、開梱や内容検査が容易となる。 現在のAviation Transport Security Act 2004を改正するこの法案によって、貨物の検査に参加する業界が拡大する。 現在の規定では、航空会社だけがサプライ・チェーンの初期の段階で、エックス線検査などで貨物をチェックしている。 今回の法案では、航空貨物に関係するほかの業界も検査をするように拡大し、検査体制を強化する」と話した。 (Source: LLDCN, 30/10/09 "Government tightens air cargo security measures")
11月04日2009年 アメリカの貨物業者UTC Overseas社がオーストラリアに進出

  アメリカのニュージャージーに拠点を置く海上貨物業者UTC Overseas社は、メルボルン空港に新しく事務所を開設し、オーストラリアでの事業拡大を行なっている。 
  Universal Transcontinental Corporation Inc社として1925年に登録され、UTC Overseas社は、この過去2年間で世界中で主要な都市に事務所を開設している。 同社の業務内容は、海上貨物、航空貨物、プロジェクト・ロジスティックス、貨物保険、通関、陸上輸送となっている。 (Source: Austrade, 27/10/09 "US ocean freight forwarder expands into Australia")

11月04日2009年 8月のオーストラリアの国際航空貨物量は減少 − BITRE

  連邦政府インフラ・運輸・地方経済局(BITRE)の最新の航空統計によると、オーストラリアへ定期運行する国際航空会社の2009年8月の貨物量が、前年同月と比べて4.5%減って5万9,845トンとなったことが分かった。 
  輸入貨物は7.7%減少し、輸出貨物は0.8%増加した。 輸入貨物については、2008年12月から2009年5月までに20%以上減少している。 8月の輸入量の下落幅は、2008年9月以来最小であった。 (Source: Aircargo Asia Pacific, 31/10/09 "Australian international freight totals drop in August ")

11月04日2009年 航空貨物運賃カルテル容疑でタイ航空も告発 − 豪消費者委員会

  オーストラリアの公正取引監視機関は、航空貨物運賃カルテル容疑でタイ航空に対して告発の準備を始めたと10月29日に発表した。 同機関の長期に渡る調査によって、タイ航空が告発される11番目の航空会社となった。 
  オーストラリア自由競争・消費者委員会(ACCC)は声明で、「タイ航空は、2001年から2006年にかけて、他社と共謀して航空貨物に対する燃油サーチャージやセキュリティーサーチャージを不正に操作した容疑で、11月26日にシドニーの連邦裁判所で審理を行なう方向にしている」と発表した。 一方、タイ航空の法務・遵守部門のNiruj Maneepun副社長は声明で、「タイ航空は、運行する国々の法律を遵守する会社方針を絶えず維持している。 今回の容疑についてのコメントは出来ないが、弁護士を雇って対処していく」と語った。 
  ACCCの航空貨物運賃カルテルに関しての調査で、カンタス航空を含めた航空会社6社が合計4,100万ドルの罰金の支払いを命ぜられている。 そして、現在シンガポール航空、キャセイ・パシフィック航空、エミレーツ航空、ガルーダ・インドネシア航空が連邦裁判所で審理されている。 (Source; The Australian, 29/10/09 "ACCC tackles Thai Airways")

11月04日2009年 ブリスベン空港でのタイ航空の貨物ハンドリングを受託−メンジーズ
  タイ航空は、11月1日よりブリスベン空港での貨物ハンドリング業務をメンジーズ・アビエーションに委託すると発表した。 (Source: AFIF, 29/10/09 "Menzies Aviation Takes Over")
11月04日2009年 メルボルン空港に最新式の冷蔵施設を開設 − DHL
      
  DHL社は昨日、メルボルン空港に3,500万ドルをかけて建設した航空貨物の施設を公式にオープンさせた。 
  DHL Global Forwarding南太平洋地区のトニー・ボールCEOは、「今回のメルボルンの施設は、ブリスベンやオークランドでの貨物ハブの新規開設につづく、我々のオーストラリアとニュージーランドでの施設改善の一環で、シドニーでも同様の施設の建設が始まっている」と話した。 このメルボルン空港の施設の面積は5万uあり、生命科学に関する貨物や生鮮貨物を取り扱うため、最新式の冷蔵設備を備えている。 ボールCEOは、「オーストラリアは、水産物、食肉、果実、野菜など質の高い生鮮食品を世界に提供しているとの評判が高い。 そして、その多くがメルボルンがあるビクトリア州などのオーストラリア南部から輸出されている。 シンガポール向けの食肉、日本向けのマグロとサーモンがDHLにとって主要な航空貨物品目である。 東南アジアや中国向けの牛肉も引き続き増えており、2007年には28%増加して、過去最大の増え幅である。 生命科学に関する貨物の取り扱いも、世界のネットワークを駆使して開始している」と話した。 
  DHL Global Forwarding の南アジア・太平洋地区のアマドウ・ディアロCEOは、「オーストラリアは過去4年間毎年12%の成長を記録している。
 今回のメルボルンでの新しい倉庫施設は、ビクトリア州とタスマニア州の将来に向けた重要な投資であり、DHL全体のアジアの成長戦略に寄与することになる」と話した。 (Source: LLDCN, 28/10/09 "DHL's $35m Melbourne logistics hub officially opened")